祈愛
タイトル未編集
その日は3月にもかかわらず、肌寒い日だった。
だが、今日受検をする俺はそんなことは余り気にせず、ただただ緊張していた。

筆記試験が終わり、俺はすっかり緊張から解き放たれていた。

「健一、お前テストどうだった?」
幼なじみの光一が聞いてきた。
「まあまあかな、数学は自身あるわ」
「マジかよ、俺ヤバイかも・・」
「そんなこと言ってても光一はいつも点数いいじゃん」
「まあね」

光一とは小学校からの幼なじみで親友と呼べるやつだ。

俺たちは、この彩蓮高校を受検した。
彩蓮高校は市内でもトップ5には入る進学校で、前から光一と入ろうと思っていた学校だ。

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