お前の星に願いを
「…あっつ…やっぱ夜でも暑いな」
帰り道、汗ではりつくTシャツをパタパタと肌から離しながら夜の道を歩く
「うわっ、星すげー」
空を見上げると、星が隙間なく敷き詰められている
時々思うんだけど、この世で一番美しいのって星なんじゃないのかな
宇宙から見ればただの惑星なのに、地球にいると光って見える
「俺ってロマンチスト?」
思わず笑みがこぼれる
早く帰ってわらびもち食うか
早足になったその時、道路の向こう側の公園に誰かがいるのが見えた