秘密の時間
薄暗い会議室に押し込まれ、私は何が何だか分からず固まっていた。
「美優ちゃん、美優ちゃんは大橋部長の事が好きなの?」
「えっ…」
突然そう聞いてくる。
迫りくる恩田さんを交わそうと一歩また一歩と後づさるけど、いつのまにやら私は壁際に追い込まれていた。
「こ…、答えないと、ダメですか?」
「うーん、そうだね」
暗闇に目が慣れて来た所為か、恩田さんの表情微かに見える。
「てーか、あの人確か奥さん居たよね。それもかなりかわいい人。
美優ちゃん、美優ちゃんはそれでいいの?
これって、不倫って奴じゃあないの?
かわいい顔して、美優ちゃんは遣る事が大胆だね」
妖しい笑みを浮かべた恩田さんは、そう言うと益々近づいてくる。
もう、私には逃げ場はない。
どうしよ…?
このままだと私はどうなるの?