秘密の時間


そうやって日々過ごしていくうちに、いつの間にか私に向けられる痛い視線も少しずつ緩和され、私自身もあまり気にならなくなってきた。



会社にいる時はさすがに部長との時間は少ないけど、


それでも部長と居られる時間は少しずつ増えていった。



週末は必ず部長の部屋へ。


そこで部長の帰りを待ちながらご飯の支度をしたり、ちょこっとお掃除したり…。



なんだかそんな事がうれしかった。



部長が帰って来れば、一緒に食事してそのあとくつろいで…。



でも、あの日以来、部長は私にキス以上の行為はしなかった。



確かにその行為事態怖いけど、でもそれよりも、そっから先に進めない私達の関係がもどかしかったし、


もしかしたら、そういう魅力、私にはないのかな。なんて悲しくなるときもあった。

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