秘密の時間
この指輪の秘密…。
それはだいぶ前にさかのぼる。
まだ入社したてのこの会社で俺は彼女に出会った。
城田 咲季 〈シロタ サキ〉
彼女は当時、受付をしていた。
見た感じばっと華やいだ感じの女性で、俺より2つ年上だった。
最初に声を掛けてきたのは彼女の方で、
俺はあまり彼女に興味も無かったので、最初は軽くあしらっていた。
けどある日、上司から呼び出された俺。
特にミスも犯していないし、呼ばれて理由も分からぬまま、役員室の前に立ってた。