秘密の時間



城田咲季とは、金曜日の夜に食事をする事が決まった。



で、俺もその話には元々乗る気がなかったので、常務にも同席をお願いした。



城田常務も俺の気持ちを察していたのか、まぁ、渋々だか同席してくれる事を承諾。



俺はホッと安堵のため息を吐いた。




そして、金曜日の夜。



待ち合わせは指定された店の前。



そこに辿り着くと、常務は店の前で待っていた。



「すいません。遅くなりました」



そうかけ足で駆け寄る。



それでも常務は嫌な顔一つせずに、「もう中にいるから…」と苦笑いを浮かべながら中へ入るよう促した。


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