秘密の時間
それでも、この生活は続く。
結局俺達は、社内の噂通り。
あの時欲に目がくらんだ俺が悪かったのかも知れない。
彼女もこの生活に嫌気が差してきたのだろう。
夜、少し早めに帰っても彼女の姿が無いことが時々あった。
まぁ、彼女も家の中で一日中過ごすのも窮屈なんだろう。
苦手な家事もサボり気味だか俺がその事について問い詰める事もなかったし、
それでも最低限の事はしてくれていたのだから、文句は言えない。
夕飯は買い置きのカップラーメン。
それを啜りながら、もう少し彼女に優しくしなければ、なんて思いながら俺は一足先にベッドに入った。
彼女はそれから間もなくして帰って来たが、俺は気付く事なく眠っていた。