秘密の時間
えーと…。
本当に困る。
確かに恩田さんは見た目もそこそこだし、人当たりもいい。
何気ない気遣いもしてくれるし、ちょっと軽くは見えるけどそれでも、一途に愛してくれるだろう。
でも…
何か物足りない。
別に刺激が欲しい訳ではないけど、ちょっと違う気がする。
そんな困ってる私の姿を見兼ねて、
「美優…」
とあの人は今日も助け船を出してくれる。
「おい恩田、もう企画書出来たのか?」
「いやっ、部長…。
も、もう時期です。はい、…」