君と紡ぐ唄2【企】
想いは悠久に
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流れる画面で見つけた縦縞模様。
気付けばボールを手放していた。
諦めたわけじゃない。
だけど、進めなくなってしまった。
苦悩に負けたわけじゃない。
身体が言うことを聴かない、それだけ。
昔、見た夢は夢のまま。
ふと見た庭の中。
近所の子どもがガラスを割った時のものだろうか?
夢のカケラが目に入る。
無くしたものがあるけれど、
悠久に繋がるものがある。
鉄人にはなれなかった。
勇姿も残せなかった。
だけど。
夢見た事は後悔していない。
たくさんの光をもらった。
世界は優しい色になった。
流れる画面で見つけた縦縞模様。
気付けば夢を思い出す。
少しだけ身体が熱くなる。
きっと。
形は変わっても。
想いは悠久に続いていくんだろう。