君と紡ぐ唄2【企】


初雪

。゜о〇°。○。゜о〇°。○。゜


目で追い始めたのは
風鈴の音が聴こえる頃

君の夕立みたいな涙
忘れられない理由
認めたくなくて

抱き締めたいのに
出来なくて

夏の終わり
最後の花火
知らない笑顔

何も出来ずに
散った秋の葉

あの時
抱き締めてたら
何か変わってたかな

情けない自分に
笑いながら
心の空いた隙間に
舞う雪を吸い込んだ


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