真実にたどり着くまで
急いで会場のイスに座る。


「かわいいね。私は夕咲玲那(ユウサキレイナ)。友達にならない?」


突然、笑顔で話しかけられてびっくりしたけど、私も笑顔で返した。



「ありがと!私は華崎詩羽っていうの。よろしく!」



悪い子には見えないし…友達になった。

その日から玲那と私は親友になった。



最初の印象と全然違って、しっかりした子だった。



クラスも同じで、私たちはいつも一緒だった。


私たちが入学してからちょうど半年が過ぎようとしていた。



「次の時間は自習だぞ~ちゃんとやれよ。」


担任の品川陽介(シナガワヨウスケ)が言っている。

この先生をみんなはツルッペとよんでいる。

理由はとにかく頭がツルツルだからだ。



「ツルッペ!分かってるって!ちゃんとやるに決まってるだろ?」



そう言ったのはクラスメートの柴咲優真だ。



「そういうお前に言ってるんだぞ!」



「ひど~い!ツルッペ!」



優真とも仲良くなったが、クラスの人気者。普段は容易には近づけない。優真とツルッペのこんな会話は毎日聞いている。

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