●confidence○
「まあ菜津は拓くん以外の男に興味ないんやろけどっ」

えりなはむすっとしながら言った。

「そんなんちゃうもんっ」

「照れんでも。菜津の愛の大きさはわかってるから大丈夫やで~」

えりなはにやにやしながら言った。

「はいはい」


と軽く流しながらも、うちは滝のことを考えていた。
滝はミステリアスというわけではない、と思うけれど
ときどき見せる冷めたまなざしに女は弱いんだろう。
うちは全然好きじゃないけど、なんてくだらないことを。
< 4 / 5 >

この作品をシェア

pagetop