アナタとの距離
「おい!何してるんだよ。」
ハッと気がつくと、私の目の前には会いたくないような、会いたかったような…
「雅紀…」
雅紀が、立っていた。
明日が学校休みだからか、夜遅くまで遊んで今
帰ってきたような感じだった。
「お前、何してんだよ。こんな所で。」
「あ…別に…何でもない。。」
「…あっそ。関係ないけど。」
そういうと、雅紀は、後ろを向き歩き出した。
雅紀…
雅紀…助けて…
置いてかないで…
「雅紀!待って…。」
気がついたら私は、雅紀を呼び止めてた。
「お願い…。1人でいたくないの。。」
そういうと、すがるように私は雅紀に抱きついた。
「…。」
雅紀は無言で私を引っ張り、大通りでタクシーを捕まえると「乗れ」とだけ言って車に乗せられた