アナタとの距離
「…。」
「…。」
エレベーターは、お互い無言のまま。
にしてもエレベーターの中まで高価なシャンデリア…。。
エレベーターは、最上階の24階で止まった。
「入れ。」
そう言われて中に入ると、そこは夢のような部屋だった。
大きなテレビにソファーやテーブル、キッチンが、あったり、お風呂場やベッドルームも…まるでお城のお姫様の部屋みたいだ。。
「あの…雅紀。私…お金持ってないんだけど…」
不安になりながら、雅紀を見ると、珍しく少し笑いながら
「払ってくれるんなら、払ってもらうけど、この部屋は、スゥィートルームだから、一泊、何十万かかかるけど。払えるの?」
「無理!無理だよ!どうしよう。お金払えないし。。」
「誰も払えだなんて言ってねぇよ。ここは、俺の爺さんが会長で親父も役員だから、俺は無料な訳。」
そうなんだ。。
全然知らなかった。。。
「…。お前風呂入ってきたら?」
「…うん、」
そういえば、身体が冷え切ってた。
私はお言葉に甘えてシャワーを浴びさせてもらった。