アナタとの距離
「…ぉ…ぃ…」
ん?
「おい!どうしたんだよ!」
「…ハッ!何?雅紀?」
「何じゃねぇよ。横で唸ってたから、ビックリして起きちゃったんだよ。」
「ご…ごめん。。」
私、唸されてたんだ。
あんな夢みるんだもん。当然だよね。。
「お前、なんか変だぞ。何かあったんか?」
「……。言えないよ。」
言っても雅紀には迷惑になるだけだし。
困らせたくないよ。。
「どーせ、風俗のバイトしてた時の夢でもみてたんだろ……気持ち悪い女…」
気持ち悪い女
「……。」
気がつくと私は、涙を流して泣いていた。
「雅紀には、分からないよ。私の気持ちなんか知らないでしょ。」
「知らないね。彼氏に黙って、あんな仕事やってた女なんか、気持ち悪いだけだろ。しまいには、親友の春香の彼氏にまで手だしたしな。」
「……。雅紀まで本当にその話し信じてるの?ヒドいよ。」
「お前の事なんか、あれ以来信用してねえよ。」
私はショックのあまり急いで部屋をとびだした。。
信用してない。
邪魔な子
気持ち悪い子
産まなければよかった子
ねぇ、私は誰に必要とされてる?
誰の為に生きてるの?
気がついたら私は、涙がこぼれ落ちてきた