アナタとの距離
 

「彩乃、やっと降りてきたわね。全然リビングに来なかったからママ心配しちゃった。」





嘘つき。。















「そうだぞ!元気がとりえな彩乃が朝ご飯も、昼ご飯も食べないで部屋にこもってたなんて、パパも心配したんだぞ」










嘘つき。。














2人とも嘘ばっかり。


私なんか、邪魔なだけな癖に。

借金地獄から逃れたいから、私を大学へ行かせるために戻ってきただけのくせに。












でも私は











私は弱い












私の居場所は、もうココしかないんだ











例え仮面家族だとしても








「ごめんね!パパ、ママ。」









私は1人になりたくないから、今までの私を演じきる。

例えパパとママが、わたしを愛してないとしても。。

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