アナタとの距離
教室につくと、いつものように席に座り何をするわけでもなくボーッとしてた。
「あ、雅紀おはよ~」
クラスメイトの一人が教室の後ろの扉から、あくびをしながらダルそうに入ってきた雅紀に声をかけた。
「おう!てか、ねみぃ…」
「も~雅紀は、相変わらずだね(笑)」
「確かに、いつも眠いってばっか言ってるよな(笑)」
楽しそうに談笑しながら、雅紀は自分の席に座った。
つまり、私の隣の席…。
いつも、毎回少し楽しみがあるんだ。
雅紀が席に座る瞬間、雅紀が昔からつけてる香水の匂いがして、なんだかギュッて優しく包み込まれてる錯覚になるんだ。。
だから、香水の匂いがしたら少し目を閉じて想像したりする。。
昔は、いつでも入り込めたアナタの腕の中は今では、願っても入れない場所で…。。