アナタとの距離


昼休みが終わり、午後の授業も、今受けてるのが最後となった。

今は英語の授業。
夕方近くなると、1日の疲れからか先生が話す英語が何故か子守歌にも聞こえちゃって数名、睡眠学習してる人もいた。



私も少しウトウトしてきてしまった時、

少し小声で





「…お前、俺と同じ大学目指してるってマジなの?」


隣から、雅紀が珍しく話しかけてきた。




「…ぅん。一応。。親とも進学するって約束してたから。」

「ふ~ん。…。話し変わるけど、お前この前泣いてた理由ってななんだったの?」

「…それは…。。雅紀には関係ないよ。」

「…お前って結局は、そうだよな。昔から肝心な事は俺に言わないで、後々取り返しがつかなくなってバレるって感じだよな。いい加減学習しろよ。まじ、カワイくない女…」


「……。。」









結局私は、幻滅されるのが怖くて雅紀に本当の事が言えないでいた。それは昔から。

風俗でバイトしてた時も、ああなる前に雅紀に、相談してたら、まだ寄り添って歩いていけてたかな。。
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