アナタとの距離
「ねえ、池上さん。ちょっといいかな。」
放課後、帰ろうとした時、真弓、歩美、春香に呼び止められた。
突然呼ばれて驚いたが、聞いてきた内容も、またあまりにも普通の事で驚いた。
「あのさ、進学するって本当?」
「…ぅん。でも、なんで知ってるの?」
「あ~歩美が雅紀に聞いたの。」
そういうと歩美は、自分の長いカールした髪を指で巻きつけながら話し始めた。
「歩美さ~。思うんだけどアンタ雅紀の重荷だと思うんだよね。ウザイんだよ♪ね、真弓?」
「歩美、怒ってんだか笑ってんだか分からないよ(笑)ま、私もそう思う。どうせ、雅紀と離れたくないから○○大学受けるんでしょ?春香も何か言ってやんなよ。」
「うん。池上さんが雅紀君の重荷になってるのは見ててよくわかるよ。てか、アンタ本当にウザイから、さっさと雅紀君の前…いや、私達の前から消えてよね。」
そう言って3人は帰っていった。
私は、雅紀の重荷。。
そんなの知ってるよ。。
分かってる。。
でも、なんだか
すごく、すごく苦しい。。