アナタとの距離
駅前の路地裏に入ると指定されたカフェが見えた。。
ここに店長がいる。。
「あ、彩乃ちゃん!コッチ!」
私が思ってたよりも、店長…お兄ちゃんは、私があの店で働いてた時のように穏やかで…相変わらず優しい声で、入り口から入ってきたら私を手招きして呼んだ。
「……こんにちは。」
私は…どんな顔したら良いのか、うつむきながら挨拶をして店長の向かい側の席に座った。
「俺は、コーヒー飲んでるんだけど、彩乃ちゃんは…紅茶がいいかな?」
「あ、はい。」
ぎこちない会話。。。
カフェのお姉さんに店長は紅茶を注文してくれた。
少ししたら、お姉さんは紅茶を運んできてくれた。。
「彩乃ちゃん。電話夜中にくれた時あったよね?」
「あ、はい。」
「……。てことは、全部分かっちゃったって事だよね。。」
店長は、穏やかな表情から一変、とても切なそうな、苦しそうな顔をして私に聞いてきた。