アナタとの距離
「いや、さぁ。彩乃ちゃんから電話なんて仕事をやめてから無かったし、しかも夜中だったから…もしかしたらって思ってたんだよね」
店長は、そういうと深くため息をついた。
「…。全部、あの夜分かりました。パパとママの事、店長が大学費を出してくれるって事、後は、店長が…私のお兄ちゃんだって事も。」
「そっか……。全部聞いちゃったんだな。どうせ、あの二人、彩乃ちゃんが居ないと思ってリビングかどっかで話してたのを、彩乃ちゃんが聴いちゃったってパターンだろ……。」
私は、言葉が出なくて、ただ店長の聞いてくることに頷くだけだった。
「彩乃ちゃんには、いつか俺から話さないといけないとは思ってたんだ…。ごめんな。隠してて…。。」
別に店長は悪くない…。。