アナタとの距離
それから、お兄ちゃんは親戚の人が預かる事になって、私は何故かママの元へと戻されてしまったようだった。
お兄ちゃんは、それから高校まで行き卒業してあの会社に就職して、雇われ店長をしてたようだった。
私が親に捨てられて怖い人と、あの店に行き私の名前、住所、何故ここに連れて来られたのか経歴を見て生き別れだ妹だと確信したらしい。
だから、優しかったのか。。
『本当は、彩乃ちゃんには早くこの仕事を辞めてほしかったんだよ。兄として凄く複雑でさ…。。』
会話でお兄ちゃんが言っていた。。
そりゃそうだよね。
実の妹が風俗で働いてたらね。。
お兄ちゃんは、私の為に、パパとママが借りてた金融会社の人に話しをつけてパパとママの居場所を聞いて連絡をとってくれたらしい。
そう、その内容は借金は全部自分が返すから、彩乃の所に戻って彩乃に不自由な生活をさせないようにしろ。後、大学へ行かせろ。
と、いった交換条件を出したようだった。
それからタイミングよく店は潰れちゃったけど、パパとママは私の元へ、戻ってきた。
私の為にじゃなく、自分達の為に。。。
ねえ、パパ、ママ。。
私、決めた。
アナタ達と家族でいる最後の日まで、良い子を演じきってやる。。