アナタとの距離



「雅紀、ごめん。渡せるお金ないの。」


「は?じゃぁ、ATMから下ろしてこいよ。」

「ごめん…キャッシュカードは無いの。」



ママとパパが帰ってきた時に、キャッシュカードを預けなさいと言われ渡してしまったのだ。。



「…。財布見せろ。」


雅紀はそういうと私のカバンから、財布を抜き取って中をみた。





中には、3000円しか入ってない。。


これじゃぁ、デート代なんて渡したくても渡せないよ。。













「お前、本当にこれだけなんだな。」

「…。そうだよ。」





こんなんで、嘘なんかつかないよ。

< 145 / 240 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop