アナタとの距離
「昼飯、どうする?」
春香達と別れてから、私達は会話するわけではなく、プラプラ歩いていた。
「あ、もうお昼か。。」
ランチ食べなきゃいけないけど…
私お金もう、そんなに無いし。。。
「…雅紀。サイフの役目は今日はできない。本当に、お金ないんだ…。。」
本当は、こんなこと恥ずかしくて言いたくないけど、雅紀にとって私はサイフなら、言っとかないといけないよね…。
「お前、そんなに金出すのイヤなのかよ。まじダルいな。風俗で稼いでたんだからあんだろ。」
雅紀は、トゲトゲしく言ってきた。最近の雅紀は、そんなにキツく言ってこなかったから、正直、重く心に刺さった。
「……ごめんなさい。」
私はただ、謝るだけしかできなかった。
「久しぶりに、お前ん家行くか。なんか作れ。」
え。無理だよ。
パパもママもいるんだし。。
「お前に拒否権は無いんだよ。いくぞ」
そう言うと、雅紀は私の家のほうに歩き出した。。
「どうしよう…」