アナタとの距離









「まぁ、アナタがそう言うなら、先生は何も言わないけど…。だけどアナタ身体に結構アザがある和よね……。それに、妙な痩せかたしてるわ……。女の子に聞くのは申し訳ないけど、お風呂もアナタ最近入ってないんじゃないかしら??家と学校で何かあった?」






「…や…やだぁ(笑)先生ったら!じゃぁ、ダイエット成功したのかな(笑)ただ、ダイエットしてるだけです。あと、お風呂も入るのが面倒で(笑)アザは、私、結構ドジで、良く転ぶんですよね(笑)」




私は、自分でも驚いてしまうほど、おちゃらけて話をした。



「やっぱり大学デビューする為に少しは痩せないと(笑)ま、私めんどくさがりだからお風呂入らない時も実はあるんですよ(笑)」






人間、嘘をつくときは、どうでも良い事まではペラペラ喋ってしまうって誰かが言ってたけど……






今の私が、そうだ。。。












「……池上さん。。何かあったら言ってね?」










保健室の先生は、私の話を全て聞いてから真剣な…少し悲しそうな顔で、私に言った。。




きっと先生は分かってる。。



私が嘘ついてるって。。




でも、私の気持ちを察して知らないふりしてくれてる。。。









ありがとう。

先生、。。




でも、先生に本当の事話す日なんかこないよ


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