アナタとの距離





「…お腹いっぱい…」





あれから2人で沢山食べた。


私は久しぶりの満腹感から幸せを感じていた。






「に、しても、お兄ちゃん…お金大丈夫なの?」



こんな素敵な部屋に住んでるからお金が無い事は、無いだろうけど、私の大学費や親の借金を返すお金に関しては別物だと思うし…







「ふふふ、彩乃ちゃん。俺ね、言ってなかったけど、ちゃんと彩乃ちゃんを養うくらいの生活力はあるよ(笑)」



「べつに、養ってもらわなくて大丈夫だよ。バイトもするし、あんまり迷惑かけないようにするよ。」




お兄ちゃんだって、大変だと思う。

お父さんの治療費だって毎月かかってるだろうし…





「あのね、俺と彩乃ちゃんが居た店、警察入って無くなったじゃん。ま、俺は雇われ店長だったから逮捕されずにすんだけどさ…。。で、あれから俺、必死で職探ししてたら、昔世話になってた知人に会ってね…。その人の紹介で、今の仕事に就いたんだ。」
    





お兄ちゃんも、色々大変だったよね…。




でも




どんな仕事してるんだろう。。   







もしや、怪しい取引とか…







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