アナタとの距離
「…。雅紀まだ帰ってこないかな…。」
部屋をあまり見てしまうと、知りたくないような情報まで入りそうだから、何もみないように部屋の角に座って雅紀を待っていた。
が…あまりにも遅すぎる。
気がつけば日は暮れていた。
「もうすぐで8時だよ。お兄ちゃんも心配しちゃうし…。」
一応メールは送っておいたけど、お兄ちゃんは結構心配屋さんだから…。。
「帰ろうかな…。でも雅紀の家、鍵かけないで帰るのもなんかな…。ましてや勝手に帰って怒られるのもイヤだし。。でも、早く帰ってシャワー浴びたい…。。」
そう。
こんな平然としてるけど…
実際、今日の事は、あまりにもショックだった。。
外が暗くなるにつれて、私の気持ちは今日起きた事の恐怖や、疲れでいっぱいだった。