アナタとの距離
転機












「……雅紀の家に泊まるって今までも無かったなぁ…」









雅紀からお風呂に入るよう言われ、暖かいお湯に浸かって色々考えていた。







よくよく考えれば、全ては私が招いた事から全ては始まってたんだよね。。


親が借金こさえて、風俗やって、雅紀にバレて、学校でいじめられ、春香に誤解され、親に捨てられ、レイプされ…。。



ここ数年、凄まじい人生だったなぁ。。







でも、お兄ちゃんに会えたし、椿にも会えた。。。だから全部が全部最悪だった訳じゃない。。























「おい、風呂まだ入ってんのかよ?」






私がボーッと、そんな事を考えていると、お風呂場の扉を雅紀が開けた。







「キャ!何?」




「…。馬鹿じゃねぇの。お前の身体には興味ねぇから安心しろ。早く上がれよな。」





そういって雅紀はお風呂場から出ていった。






なんとなく






なんとなく雅紀が少し笑ってた気がした…



< 200 / 240 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop