アナタとの距離
転機
「……雅紀の家に泊まるって今までも無かったなぁ…」
雅紀からお風呂に入るよう言われ、暖かいお湯に浸かって色々考えていた。
よくよく考えれば、全ては私が招いた事から全ては始まってたんだよね。。
親が借金こさえて、風俗やって、雅紀にバレて、学校でいじめられ、春香に誤解され、親に捨てられ、レイプされ…。。
ここ数年、凄まじい人生だったなぁ。。
でも、お兄ちゃんに会えたし、椿にも会えた。。。だから全部が全部最悪だった訳じゃない。。
「おい、風呂まだ入ってんのかよ?」
私がボーッと、そんな事を考えていると、お風呂場の扉を雅紀が開けた。
「キャ!何?」
「…。馬鹿じゃねぇの。お前の身体には興味ねぇから安心しろ。早く上がれよな。」
そういって雅紀はお風呂場から出ていった。
なんとなく
なんとなく雅紀が少し笑ってた気がした…