アナタとの距離
「…で、何?」
「…えっと…」
教室に私と雅紀2人きり。
ちゃんと向き合おうと思っても何を話して良いのか、どう向き合えば良いのか…
「…あのさ、話ないんなら帰るけど。俺これからデートなんだけどさ」
「…デート?」
「そ。卒業も間近だから今のうちに遊んどかないとさ。じゃ、俺帰るわ。」
そういうと、雅紀は自分のカバンを持って席をたった。
「え。ちょっと…」
このまま帰られてしまったら、もう話せなくなってしまいそうで…
その時だった。
「今日の夜9時にホテルに来い」