アナタとの距離




















学校が終わり、私は雅紀の後ろを距離を置きながら歩いた。



歩くのが昔から早い雅紀。前は「綾乃は、歩くの遅いな(笑)」って笑いながら待っててくれて、スッと私の手をとってくれたのに。。。


今じゃ、後ろも振り向いてくれない。声もかけてくれない・・・








「おい!雅紀。お前今日教室出んの早いよ(笑)俺ら置いてく気??」


全力疾走で武司達がこっちへ向かってきた。



「ちょ・・・ちょっとアンタら・・・走るの早い・・・はぁ・・・」


その後から歩美達、女の子組みも追いかけてきた。






「あ~わりぃ。今日は遊べねぇんだよ(笑)ちょっと用事があってさ」

「え~。雅紀来ないの??歩美つまんない・・・。」

「えええ!!雅紀いないとつまんないのかよ!タケちゃん悲しい。。泣いちゃうぞ☆ね、斗真たん(笑)」

「タケ・・俺ドンびき。。。」

「タケきもい。そして歩美も最悪~」

「ええ!なんで歩美も最悪言われないといけないの??(泣)真弓も超スパルタ~」


真弓は超クールな女の子。
歩美はその反対で超ぶりっ子。
武司はおちゃらけてて・・・。
斗真は、それを見守る保護者みたいな。。。


このグループに人たちも、元は私の親友だった。





「え~。用事ってなに??歩美達も着いていっちゃ駄目??」

「ごめん、歩美。今日の用事に関しては無理(笑)」




そういうと。。





「おい、綾乃行くぞ」




そういって歩きだした。

私は雅紀のあとを小走りで追いかけた。






「え。用事って綾乃関係?」

「え・?なぜ??」

真弓と歩美は理解できてなかったが、・・・

斗真と武司はお互い無言で納得していた。

























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