アナタとの距離
「おい!起きろ!」
あれからココでどのくらい寝てしまったのだろう。
「・・・ぅん。。。今何時?・・」
「寝ぼけてんなよ。今20時回ってるよ。これから俺タケと斗真とメシ食う約束してんだよ。早く金だせ。」
ここのホテルは自動清算。
その為お金を部屋にある清算機で払わないと部屋の鍵が開かないのだ。
「あ・・・ごめん・・」
私は急いで布団から出ようとした。部屋の証明も明るくて、下着も何もつけてない私はなんだか恥ずかしくて布団から出るのを渋ってしまった。
「・・あのさ。別にお前の身体みてもなんとも思わねえから。むしろキモイ。オヤジたちと散々遊んだ身体なんだからよ。ま、名器だから俺も結局ヤッチまうんだけどな。てか、さっさと服きて清算しろ!」
それから私は服を着て、清算して、雅紀の後を追いかけてラブホを出た。
「あ・・・あの!!」
私は雅紀とちゃんと会話がしたくて先を急ぐ雅紀に声をかけた。
雅紀は不機嫌そうに振り向いた。
「あの。。。私・・・家に帰ってきたの。」
「は??」
「パパとママが帰ってきたの。だから前住んでた家に戻ったの。」
「・・・お前捨てられたんじゃなかったっけ(笑)また捨てられんじゃねぇの。ま、俺にとってはどうでもいい話だけど、間違っても俺の家の前とか通るなよ」
そういうと雅紀は、行ってしまった。
「・・・また捨てられるなんて・・そんなの冗談でも言わないでよ。。」
私は不安だった。
また幸せな生活が戻ろうとしてるのに、どこか信じられない自分がいた。
「パパとママが裏切るなんてことないよ。。。」