アナタとの距離
昼休み。私は職員室へと向かった。
「先生。なんですか?」
「お前、進学する気はないのか?」
「…。いや、あの私は就職しか考えてないので。。」
そう言うと先生は溜め息をついた。
「池上。正直、就職はもったいない。お前なら推薦で大学に行けるだけの頭があるんだぞ。」
「ありがとうございます…。でも私、就職してやらないといけないことがあって。。」
そう。
私は就職して、店長にお金を返すって目的がある。。
「実はな、お前の両親から連絡があってな。両親は進学を希望してるが中々お前が就職にこだわってるって言っててな。お前は成績も問題ないし生活態度だって真面目だった。先生も就職だと、もったいないと思うんだ。」
そんな事言われたって困るよ。。
私は私の考えがあるし。
それに私だって本当は…本当は過去にこんな事が無かったら就職だってしないよ。。
進学したかったよ。。
学びだい事だってあった。。
だけど、私には、そんな贅沢な選択は出来ない。。