アナタとの距離
「雅紀!○○大学推薦合格おめでとう!」
あれから何週間かたち、次々と大学推薦した子達が合否をもらってきた。
その中の一人に雅紀がいた。
「雅紀やっぱ、すげぇな。チャラチャラしてんのに頭良いなんてさ~。しかも○○大学なんて、結構難関じゃん。」
「まぁな~(笑)タケも就活頑張れよ。結構良さそうな大工の仕事があるって言ってただろ?」
「……。。」
「え…。タケ。もしかして…落ち…」
「残念~!!俺、受かりました(笑)」
「バカ!ビックリしただろ!てかわかってたら教えろよ。」
「いや、さぁ、俺も伝えようかと思ったんだけど、真弓と斗真が、雅紀の結果を聞いてからにしようってさ~。。」
「ああ、気使ってくれたんだな(笑)」
「当たり前だろ。でも、これで俺達のグループは、就職と進学がきまったな(笑)」
「そうね。私と斗真は△△大学、タケは大工、春香はデザイナーの専門学校、歩美は…。そういえば歩美はなんだっけ?」
「真弓!ひど~い。もちろん私は可愛いカフェ店員よ。」
「あ~。そうだったわね。あの駅前の最近出来た可愛いカフェね。」
「ま、後は卒業まで思い出作りだな。」
そっか。雅紀達のグループは、もう皆決まったんだ。。
私は、あいかわらず、決まっていない。