アナタとの距離
「ただいま~。」
「あ、彩乃おかえり。ちょっと良い?」
「…うん。。」
カバンを部屋に置いてからリビングに入ると仕事が早く終わったのか、パパもリビングのソファーに座って新聞を読んでいた。
「パパただいま。」
「彩乃おかえり。ちょっと座りなさい。」
私はパパの向かいのソファーに座った。
その後、ママもパパの隣に座った。
「彩乃。パパとママは、彩乃に進学してほしいと思ってるんだ。」
「…。でも、私は…。」
「彩乃。彩乃が言いたい事は分かってる。でも彩乃の為を思って進学を進めてるんだ。」
「彩乃。パパもママも、アナタには自分が望んでる進路に進んでほしいの。アナタ、ずっと中学生の時から○○大学に行きたいって言ってたわよね。先生も、彩乃なら、その大学に行けるって言ってたわ。」
「ちょっと考えさせて。。。」