先輩。なんでそんなに優しくしてくれるの?
敦「だからさぁ

涼哉んとこ行こっか」

はい?
命令ですか?

私は返事もしていないのに
手を引っ張られて
学校を出てしまった

心「ちょっ、先輩待ってください」
そんなこと言っても
先輩は止まってくれなかった
敦「あのさ、涼哉が死んでもいいの?」

そういって止まった

先輩の目は冷たかった

敦「あんたはさ、涼哉が傷つくのが嫌とかほざいてるけど
実際さあんたが傷つくのが嫌なだけでしょ?」

え?
どういうこと?
私はただ…

敦「あんたは涼哉を傷つけたのが自分だって知ってその現実から逃げたいだけなんじゃないの?」

先輩怒ってる…

敦「涼哉が好きで本当に涼哉を傷つけたくないんだったら普通走って涼哉んとこ行ってるでしょ?」

…。
私は…自分のことしか考えてなかった…

心「せ、先輩!急ぎましょう」

そう言って先輩ね腕を引っ張った
ボソッ
敦「そう来ないと!」
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