先輩。なんでそんなに優しくしてくれるの?
り、隆介?
隆介が弱い・・・
弱いって事は、喧嘩して隆介が負けた。
心「隆介は大丈夫なの?」
どうしよう。隆介がもし・・・
でも、お兄ちゃんは私の問いに答えない
心「ねぇ、聞いてるの?隆介は?」
涙が出てきた。
私の涙を見てお兄ちゃんは
悲しい顔をしながら
兄「そんな顔するなよ。
あんな奴のために泣かないでくれ」
あんな奴?
私にとっては大切な存在なの。
そんな言い方しないで
心「・・・ない、で」
兄「え?」
心「そんな言い方しないで」
初めてお兄ちゃんに本音をぶつけた
兄「なんでそんなにあいつが良いんだよ」
お兄ちゃんの手が私の首を軽く掴んでいる
心「お、にい。
おにいちゃ、ん?」
殺される。そう思った
兄「俺、このままだったら心を殺しそう
もう彼氏つくるな。
次は彼氏をぼこすだけじゃ済まないから」