シンデレラに玻璃の星冠をⅢ
『開始すれば、石畳の色から…あらゆる場所が様々な色に変わります。移動する時は、オニが指定したその色を、体の何処かで触れて動くこと。
そして様々な人形が現われます。それらの首にある首飾りの石が、該当する色のものを奪い取って下さい。それが点数になります。もしも違う石を取ったり、もしくは10秒間行動(アクション)が無い場合、また移動時に違う色を触れてしまえば、オニが攻撃します』
「こ、攻撃…?」
翠が引き攣った顔をした。
『皆様は、オニには攻撃してはいけませんし触れてもいけません。攻撃をよけて下さい。もしも攻撃したら…オニの攻撃はレベルがあがります』
"攻撃を禁ず"
「それ…鬼ごっこレベルかよ、ニノ…。俺達殺すまでの…殺人級のものではねえよな」
『お答えします。"多分"。そのように答えろとプログラムされています』
「何だよ、それはッッッ!!!」
煌が叫んだ。
翠は蒼白だ。
やはり…3人で来てよかった気がする。
「クリア条件は、その首飾りを取ればいいのか?」
俺の問いに、
『お答えします。ゲーム開始時、クリア数というものが決まっています。その数以上の該当首飾りを取って下さい。数はこちらで把握しますので、お声をかけて下されば随時お答えします。
クリア設定は…410。紫堂…ということです』
「410!!!? 何だよそのふざけたゴロ遊びは!!?」
『お答え致しかねます』
「時間制限は?」
『お答えします。第二ステージ制限時間は1時間ですので、1時間がMAXとなります。もしも始めに、お知らせする時間があれば、先に言って頂ければ、都度経過時間やアラームを鳴らします』
「ならば…一応、20分設定で。いや…移動時間差し引いて、15分で」
『お答えします。畏まりました。15分の5分前になりましたら、1分ごとに告知致します』
それは助かる。