シンデレラに玻璃の星冠をⅢ
櫂、煌…。
動画の為だ。
何だか僕…
最近謎解きばっかりしているけれど
決して僕は、胡散臭い青い男と遊んでいるわけでもないし、暇人じゃない。
こんなことより、僕はもっと考えたいんだ。
考えるべきこと、練り直したいことは山ほどあるんだ。
それだけは判ってくれよ?
仕方が無く、僕は青い紙を受け取り、更によく覗き込んで見た。
皆も揃って首を突っ込む。
「数字と漢字だね…」
「腐っている漢字が目につくね」
女の子2人が首を捻った。
「さっぱりだね」
「腐っている漢字ばかり目につくんだけど、ボク」
25500慈000効腐腐8341悲02550化83腐腐41変腐腐腐腐腐腐知8341腐腐孤255255255恵834183無00255高
僕は腕組みをして、傍にあったボールペンと紙に書き出す。
「ええと…数字だけは…」
255000008341025508341834125525525583418300255
「0と1以外があるから、機械語ではないね」
「0と1と2と3と4と5と8か…」
由香ちゃんが唸る。
「玲様、この数字…少しパターン化してませんか? 例えば此処と此処と此処…の"255"の並び。それから"8341"が4回出ていますね」
「83で止っているものもあるね」
「漢字は?」
書き出してみる。
慈効腐腐悲化腐腐変腐腐腐腐腐腐知腐腐孤恵無高
「どう見ても、腐っている漢字しか目に入らないな、ボク…」
「そうだね…腐って悲しい、腐っているから変、腐っていることを知る…皆腐っているから何でも意味が通る気がしてきた」
「腐るの文字は…全部で12個。それを抜いた残り10個を考えても意味が通らない。数字と漢字…分けちゃいけないのかな」
がさり。
その時、桜が一枚目の紙を取出して、じっくりそれを眺め始めた。
忌々しい内容が書かれているその紙を。
僕の機嫌が急降下したのが判ったのか、桜は慌てて言った。
「いえ…この1枚目。いつものなら"レイクン"とカタカナなのに、平仮名もあるし平仮名片仮名半々もあるし、様々だなと」
その言葉で、全員で1枚目をもう一度ゆっくりと観察した。
忌々しい内容が書かれているその紙をじっくり!!!