シンデレラに玻璃の星冠をⅢ


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ヤサシイレイくん、16歳には
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イロイロ経験積んであの域祝到達
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そんなれいくんも、10歳には
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泣きぼくろ未亡人美咲さん相手に
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ルんるん♪ゲんきでがんバったね
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「神崎~。師匠から怒のオーラが凄いね」

「うん。あたしね、この美咲さん相手に玲くんが何を頑張ったのか気に…」

「芹霞、どうでもいい話だから!!!」


にっこり。


「うわ…えげつないブラックスマイルだよ…師匠」


確かに――

カタカナが妙な処にある。


「書き間違ったのかな、此処…」


「あ…"ルんるん♪ゲんきでがんバったね"?」


「芹霞。全部読まなくてもいいから」


「由香ちゃん…玲くん何で怒ってるの?」

「若き日の過ちって奴さ、神崎」


「僕は全然怒ってないし普通だし、過ちなんて…ふふふふふ?」


にっこり。


「うわ…葉山が恐怖に引き攣って固まってる…」



カタカナ…が何かあるのか?


「それ以降は出てこないよね」

「うん。ねっと、めーるまで、平仮名はおかしいねえ」


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