シンデレラに玻璃の星冠をⅢ
『何かもう…どうしてくれるんだよ。ああ…もう…耳元で僕を誘わないでよ。この絡んだ体勢でそんなこと言われたら…。…このままだと…僕…』
あたしは強く強く**を抱き締めた。
『………。ねえ? 首元のそれ…つけられちゃったの? ……。………。僕を煽らないで欲しいな…。………。……ああ…遅かったね、十分煽られちゃったよ。凄く煽られちゃった。
ん……。ふふふ、よし。僕の色になった。ああ、此処にも。許せないね。ん……。………。…ねえ、こんな時、そんな可愛い声ださないで…? 暴走しそうになるから。………。 …やばいな、本当に止らなくなってきた…』
ありえない。
『桜…もう少し見ないフリしてて? 僕…今…んっ…余裕なくて…』
あたしと**が…離れるなんて。
あたしが絶対離さないもの。
離れていかないよう、**の直の身体に触れて、とにかくあたしは安心したかった。
『……!!! 待った!!! ストップ、芹霞!!! あ…そんなにちょ…何でそこまで手を…ごめん、僕が悪ノリしすぎた。ごめん、ごめん…だからねえ、駄目だって!!!』
こんな可愛い**。
こんなに温かい**。
こんなにすべすべして…手触りいい**。
こんなにいい匂いがする**。
『ちょ…待って芹霞!! 芹霞…それ以上は…芹霞ッッ!!!』
もっともっとくっつこう。
もっともっと――…。
『ねえ、起きて。起きてってば。それ以上は…やばい。やばいよ!!』
反転