シンデレラに玻璃の星冠をⅢ


君は――

僕達の"強さ"の象徴だ。


奪い奪われ…

それに巻き込まれるのは可哀相だけれど。


ごめんね、やっぱり僕はまだ君を諦められないし、恋人という関係を甘んじたい。


君が可愛い反応をするだけで、煽られた僕は…独占欲が大きくなって、君を閉じ込めてしまいたくて堪らなくなる。


僕のものになったと…実感したいんだ。

形だけでもいいから、証拠が欲しくて。


こんな時に何をしてたんだって思うけれど…だけど、君の温もりは僕に生きる力を与えてくれて、張り詰めた心が楽になるから。


身も心も君に満たされ、不安を払拭したいんだ。


僕に勇気をくれないか。


これから僕は――…

やらないといけないことがあるんだ。


僕しか、出来ないことなんだ。



やがて――


僕が君にかけた卑怯な魔法は、

真実の愛をもって解けるだろう。



その時、君の心に残っているのは


――…一体誰?




願わくば…

僕でありますように。


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