シンデレラに玻璃の星冠をⅢ





「BR002を返して貰おう」



誰かが何か言っていた。



「複製(コピー)風情が、

妖主を懐柔出来ると思うか」



答えているのはまるで、アホハットのような声色で。



判らねえ…。


誰が何を話しているのか。



「妖主を縛れるのは、

赤と黒の薔薇の鎖のみ。



そう――

主に教えられてきただろう?



――…BR001」




俺の意識は…


ぷつりと途切れた。




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