いじめのその先
「ふぅ…」
家に帰るなりベッドに横たわり、今日の学校での出来事を思い返していた。
一人の子をターゲットとしたクラス内でのイジメ
しかしその生徒達は先生達からの人望は厚いか…
どうしよう
どうしたら良い?
「ねぇ…ゆき」
独り言のように呟くと、自然に涙が出て来た。
「私また怖くて逃げたの。こんな姿あなたが見たらなんて言うかな…」
あの時のゆきの顔が頭に過ぎる
笑いながらも泣いていた
「ありがとう」
と言ってくれた―
「助けたい…けどまたあの時みたいになったら…ッ~」
なんで泣いているのか分からない。
でも自然と次々と涙が出て来た。
「言えば良かった…。何も言えなくてごめんね。」
独り言のように呟いて
ベッドに横たわり
また涙を流した―