サマーバレンタイン【短編】
4.さよならチョコレート
独りよがりで何の根拠もないけど、強く想い続けていれば、いつか必ず気持ちは届くと心のどこかで信じていた。
だけど山本くんを想い続けた3年の間に、そんな奇跡は一度も起こらなかった。
悲しいけどそれが現実。
3年間で山本くんと交わした言葉の数よりも、1学期の3ヶ月間だけで田中くんと交わした言葉の数の方が遥かに多い。
なのに私は田中くんの気持ちに全く気づかなかった。
行動に移さなきゃ始まらないし、言葉にしなくちゃ伝わらない。
私はどうしてそんな大切なことに気がつかなかったんだろう。
だけど山本くんを想い続けた3年の間に、そんな奇跡は一度も起こらなかった。
悲しいけどそれが現実。
3年間で山本くんと交わした言葉の数よりも、1学期の3ヶ月間だけで田中くんと交わした言葉の数の方が遥かに多い。
なのに私は田中くんの気持ちに全く気づかなかった。
行動に移さなきゃ始まらないし、言葉にしなくちゃ伝わらない。
私はどうしてそんな大切なことに気がつかなかったんだろう。