サマーバレンタイン【短編】
5.ハッピーエンディング?
「ね、田中くんはどうして私のことを好きになったの?」
不意を突かれた田中くんが、喉を詰まらせ咳き込んだ。
「わっ、大丈夫?」
「突然変なこと聞いてくるからだろ!」
「変なことじゃないよ。気になる」
田中くんがにやりと笑った。
「それは、ちょっとでも俺に興味が出てきたってこと?」
私は言葉に詰まって何も答えられなかった。
この笑い方をするときの田中くんは意地悪だ。
「別に教えてもいいけど――…」
「いいけど?」
「もし、チョコレートの食いすぎで俺が腹壊したら、夏休みはデートだから。それでも聞きたい?」
「うん。聞きたい」
即答する私に、田中くんは苦笑しながら口を開いた。
不意を突かれた田中くんが、喉を詰まらせ咳き込んだ。
「わっ、大丈夫?」
「突然変なこと聞いてくるからだろ!」
「変なことじゃないよ。気になる」
田中くんがにやりと笑った。
「それは、ちょっとでも俺に興味が出てきたってこと?」
私は言葉に詰まって何も答えられなかった。
この笑い方をするときの田中くんは意地悪だ。
「別に教えてもいいけど――…」
「いいけど?」
「もし、チョコレートの食いすぎで俺が腹壊したら、夏休みはデートだから。それでも聞きたい?」
「うん。聞きたい」
即答する私に、田中くんは苦笑しながら口を開いた。