あのコのひみつ^_^

「きゃー!!光先輩だぁ」
「光くぅん!!ご飯食べてるぅ」


周りの女子はピーチクパーチク言いよるし。


「やっぱり学食のご飯は美味しいねぇ。」

「え〜、光さんっていっつも高いもん食ってるから、ここの安飯なんて口に合わないんじゃないんすか?」

「そんなことないよー。レトルトとかよく食べるしー」

「本当っすかー?」


・・・平和だねぇ。


あれから昨日の電話まで、一週間くらい何にも無かったけど、

やっぱりあのしつこい女刑事は気になる。


でも電話の内容を聞いても特別なことは喋っていなかった。


ニュースや新聞をチェックしている奴らにキングダムズについて語らせているのと同じだ。


警察なんだから少しくらい一般的には知られていない情報があるはずなんだよな。


俺にわざと隠してるのか。

全部教えるから

とか言いながら。


「まじで彼女いないんすか?」

「出来ないしね、アハハ」

「ぜってぇ嘘だぁ。

好きな奴は?」

「それくらいなら一応いるよー。」

「え!?それってもしかして二年の環琉花!?」

「は?なんで?」

「だってあの子可愛いじゃんか!!」

「なんだその理由〜。
全然違うよー。ここの学校の人じゃないし。

まぁ確かにあの子可愛いけどねー」

「だろ!?」

「あー、でも。あんま手ぇ出さない方がいいかもね。」

ピピピピピ

「え、なんで?」

ピピピピピ

「だってさぁ」


ピピピピピ

「なんだようるせぇなぁ・・・。」

今は考えたくて電話なんかしたくねーのに。

「亮くん出たら?さっきから鳴ってるよ」

「うーん・・・」

鳴りやむ気配がないのでしぶしぶ携帯に手を伸ばした。

着信音を区別している為、ライオンじゃないことは確か。

だったら多分あの刑・・・


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