戦慄
第一章 突然

奇妙

「おはよー」
半分夢の中に居る僕は、彼女の声で現実に引き戻された。

「眠い。。。」
カーテン越しに陽の光が見える。もう朝か。
重い体を起こしベッドから出た僕は、彼女のあとを追うように
リビングへ移動する。

「いつまで寝るつもりだったの?もう9時過ぎてるよ」
おせちを食卓に出しながら彼女は言う。
「ごめん、昨日夜更かししすぎたみたい」

テレビをつけると、お笑い芸人が漫才をやっている。
毎年思うが正月番組を見ていると何故か落ち着いた気分になる。
おせちを一通り食べた後、僕は言う。
「初詣はお昼過ぎにいこっか?」
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