戦慄
直前の笑顔とはうってかわって、じとっとした冴えない表情でカメラを
見つめ、現実に存在しない獣の様な、低く重い声で口を開く。

「発達した文明。。。滅びるしかない」
その異様な雰囲気に思わず僕はゴクリと唾を飲み込む。

「滅びるしかない。。。滅びるしかない。。。滅びる。。。滅びる。。。滅びろ」
と言った瞬間、その娘に笑顔が戻る。

「あれ?どうかしましたか?」
凍りついた周りのメンバーの表情を見て言う。

リーダーの娘が空気を読んだのか、大きな声でフォローする。
「いやー、びっくりしたよ!演技うますぎ!」
「あ、ごめんごめん、正月だからね!」
と、言い訳にもならない言い訳を言い抱負を語る。
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