can you hear me? 聞こえてますか?
一章

浩輔

2009年夏 高校2年

「いろはぁ~?」

私を呼んだのは幼なじみの浩輔。
もう生まれた時から一緒。
お母さんたちが親友だから・・・

「なに?」

「松尾から練習のこと聞いた?」

「聞いてへん!なんやって?」

私たちは一度恋人になったこともある
でもお互い幼なじみよりいい関係には
なれなかったんだ・・・

だからこうして幼なじみに戻る・・・

ずっと一緒だと、恋とかゆー感情は
鈍ってくる。
中学の時はよく言われたっけ・・・

あんなイケメンの幼なじみと
恋にはおちないのー?

って。そんな周りのあれもあってかな、
付き合ってまたけど駄目だった・・・

「休みだってさ♪」

「そぉなん?分かった。ありがとう浩輔」

今はお互いバスケ部のキャプテンをやっている
小学校のときからミニに二人で入ってた。
練習から帰ってくるなり私は

また浩輔にぬかれたー。
バスケいややー

って泣いてたらしい。

中学の時は一緒に県選抜も選ばれた。
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