狼くんとまっかな林檎ちゃん
-Story Ⅱ-
by榊原 陸
廊下に出たら、電車の時のやつがいて
びっくりした。
あれからずっときになってたから、
思わず名前聞いて後でなとか言っちゃったしな…。後で行くか!
「陸!今のやつ誰だよ」
「前に助けたやつ」
「は?お前が?ありえねー」
「俺、あいつ好きなんだよな」
まじで、好きになった気がした。
可愛いとか思った。俺が言うと変だな。
「まじで?前のこと忘れたのかよ」
「忘れてねーけど。あいつは違う。」
あいつのこと知らねーけど、違う気がしたんだ。